おばんです。CALI(きゃり)でございます。

突然ではございますが、皆さんは嫌いな食べ物ありますか?

僕の父親は、「幼少期に食べ過ぎて具合が悪くなった」というトラウマから未だに生魚を食べることが出来ません。
そうなると必然的に刺身や寿司が食卓に並ぶこと・外に食べにいくことはほとんど無いワケですが、だからと言ってお肉が主体の食生活というわけではありませんでした。何故ならば、母親が肉嫌い(主に牛肉)だったから。

家では全然何とかなるんですが、問題なのは「外食で何を食べるか」です。

ファミレス:ステーキ(牛)を焼いた匂いが充満しているので母の具合が悪くなる。
回転寿司:父親の食べられるネタが「イカ・タコ・貝」しかない。

という理由により、一般家庭でよく利用するであろう飲食店は選択肢から外れてしまいました。
そして必然的に残ったのが「麺類」だったのですが、もともと父親が大の麺好きというのもあって週2でラーメン屋と蕎麦屋に行くルーティンが出来上がってしまったのです。

出来上がっていない子供の味覚では蕎麦の繊細な味は分かりませんでした。
蕎麦屋に行くぞと言われて大号泣したことがあるらしいですが「うどんもあるから大丈夫」と強制的に連行したとのこと。
全然大丈夫じゃない。

ラーメン屋さんも今でこそ色んなジャンルのお店がありますけど、
ひと昔前は「ラーメンショップ」みたいなお店が多かったんですよ。醤油も味噌も塩も食べられます、みたいな。
子供からするとどこに行っても味が一緒で飽きちゃうんですよね…いや子供じゃなくても週1・2回行ってたら飽きるか。
そうなるとほぼ毎回味噌ラーメン食ってた父親がすごい、というかこわい。

てなわけで、軽いトラウマを抱えたまま高校を卒業・進学で仙台に移住。
友達も出来てそれなりに充実した生活を送りますが、蕎麦とラーメンが苦手なのは相変わらず。
しかし、少年はこれからの人生をちょっとだけ変えてくれた「仙台っ子ラーメン」との出会いを果たします。

この仙台っ子ラーメンは、いわゆる「家系ラーメン」に見た目も味もよく似たものです。
家系ラーメンとは1974年に神奈川県横浜市で開店した「吉村家」の影響を強く受けるラーメンの総称ですが、ここは家系ラーメンとは名乗っておらず、影響を受けつつも独自の進化を遂げたものではないかと勝手に推測しています。
ぶっちゃけ横浜で食べた家系らーめんより仙台っ子の方が美味しいと感じました。

ここの一杯を食べて、僕はラーメンへのトラウマを徐々に克服していきました。
特に苦手だった味噌ラーメンも今では美味しく食べることが出来ます。

ということで、今回紹介させていただくお店はこの「仙台っ子ラーメン」…と、なるのが自然な流れ。
しかし灯台下暗し…宮城県内ではドがつくほどメジャーなお店だったので、完全に頭から抜けていました。
機会があれば改めて紹介させていただきますので。

というわけで!今回紹介させていただくのが、
仙台っ子ラーメンと同じく「家系と名乗らない家系」の宮城の名店です。

 

それがこちら!

後光が射してしまっていますが、お気になさらず。

『らーめん 一品堂(いっぴんどう)』さんです!

宮城県多賀城市に店舗を構えており、なんと深夜2:00まで営業しています。
ラーメンを食べるには罪深き時間帯ですが、夜中に食うのが一番旨かったりしますよね。

メニューはこんな感じ。

醤油と味噌から選べます。

システムは家系と一緒であり、スープの濃さ・油の量・麺の固さをカスタムすることが可能。
※もちろん「味濃いめ・油多め・麺固め」の早死に三段活用で注文しました。

麺の太さも選べて、卓上のニンニクと豆板醤で味変も出来ます。

すいません、のりらーめん頼んじゃいました。

全然映えないので、ちょいと失礼。

あらま、ご尊顔。

油の層がゴツいです。見たらわかる、濃いヤツやん。

麺は太麺でオーダー。

スープが絡んで最高。うわあ。
心配しなさんな、もちろんライスも頼んでおりますよ。

ほうれん草とねぎと麺をのりで挟み込み、ひたひたにスープに浸してすすり上げ…白米をかきこむのです。
あとは、わかるな?

はい、大満足!

 

てなわけで「らーめん 一品堂」さん、最高っした。
皆さん、是非とも召し上がっていただきたい。