みなさん初めまして、日本酒好きのむむむと申します。よろしくお願いします
特に担当エリアなどは無く旅行もあまりしないので、住んでいる宮城の日本酒をこれから紹介していきたいと思います

第1回目となる日本酒紹介は「一ノ蔵 無鑑査本醸造」です

 

宮城に住んでいる方なら日本酒を飲まなくとも名前は聞いたことがあるかと思われる「一ノ蔵」さん
県内での清酒生産量トップクラスなこともありコンビニでも陳列されているので、わざわざ好んで飲む必要は無いと考える人もいるかもしれません
しかし、少し調べてみると「一ノ蔵」さんの日本酒にかける思いの強さを感じることができるかと思います

『手づくりの日本酒』という言葉通りに、生産量に対しての製造担当者の数がかなり多く決して機械的では無い人の手を介した酒造りが行われており、伝統的な造りを大切にしながらも「ひめぜん」から始まった日本酒に親しみのない世代の女性に支持されるためのお酒作りも継続して行われ、全国的にも有名な「すず音」の開発に成功しています

それ以外にも、日本酒の造りやタイプ違いで「山廃」「スパークリング」「熟成」「加温熟成」「酒精強化」「樽貯蔵」「バラ酵母」「自社生産米使用」などなどできることは全てやってみた商品ラインナップを維持し続けている、酒造りに対しての興味を忘れずアップデートをし続けている蔵です

そんな「一ノ蔵」さんの酒の中でも有名な逸話を持つお酒「一ノ蔵 無鑑査本醸造

日本酒には日本酒級別制度と呼ばれる酒税法が1940年(昭和15年)から1992年(平成4年)まで存在していました
元々は戦中の混乱期に産まれた闇酒や薄めた酒への対策として、市場に流通する酒を政府が監査し「特級」「一級」「二級」「三級」「四級」「五級」の分類を行うことで市場を守ろうとしたことが始まりです

 

制度が普及していく中、実質的に「特級」「一級」「二級」の3段階へと落ち着きましたが大きな問題が2つ発生します

まず1つ目は、監査方法が画一的に定められた減点法による物だったため、良い酒と認められるためには欠点の無い誰からも嫌われないようなお酒を造る必要があったことです
そのため日本全国でそれぞれ特徴を持ったお酒を造ることができたとしてもその特徴を殺し、個性の無いお酒が蔓延することとなりました。

もう1つ目としては、「特級」を名乗るためには他の級よりも高い税金を払う必要があったため販売金額が高くなってしまうことです
酒蔵としては家庭に優しい値段で良い酒を出したいと考えても、税金のせいで高額になってしまうというジレンマがありました

 

そんな中、一ノ蔵さんは監査を通さず「無鑑査の二級酒」として市場に流通を始めます

『本当に鑑定されるのはお客様ご自身です』

このキャッチコピーに現れているように、国の監査を受けないと一律で二級酒として販売されてしまうお酒をお客さん自身に評価してもらうことで、本当の意味での美味しいお酒とは何か?という問いを投げかける挑戦的なお酒となりました

こういった動きがあり時代に則さなくなってきた日本酒級別制度は今は廃止され、それぞれの蔵がそれぞれの良さを追求し画一的なお酒だらけでは無い現在の日本酒シーンがあります

一ノ蔵のお酒は良く見るから大したこと無いんじゃない?と考えている方にこそ、コンビニで1,000円以下で販売されている「無鑑査本醸造」のチャレンジ精神に気付いていただき、一度ご購入していただければと思います

辛口だと常温で普段の食事と合わせながら飲むのはもちろん、50度くらいまで温めて餃子やカルパッチョと合わせて食べるのがオススメだそうです!

良き酒ライフをー