日本酒好きのむむむです
第2回目となる宮城の日本酒紹介は「​純米吟醸 浦霞No.12」です

突然ですが、日本酒を作る際に重要な酵母をご存知でしょうか?
酵母と聞くとパンを膨らませるための微生物のイメージが強いかもしれませんが、実は日本酒を造るために必要なアルコール発酵が得意な酵母が多々存在します

その中でも特に優秀な酵母たちは日本醸造協会によって特別な名前を付けられ管理・配布されています
それら酵母の種類によっても特徴がはっきりと分かれていて、例えば7号酵母は最も多く使用されている酵母で発酵力が高いため安定したお酒造りができ、9号酵母は香りが高く酸が少ない吟醸酒に向いており希望する全国の酒蔵に配布されています

そして、その名誉ある名前付き酵母として宮城の浦霞さんから分離されたのが協会12号酵母であり、この酵母を使って造られたお酒が純米吟醸 浦霞No.12なのです

分離されてからしばらくして酵母自体の性質が変わったため長い間使用されることがなかった12号酵母は、令和の時代に技術力の高い蔵人たちにより復活をし現代向けのお酒となりました

昭和30年代頃から浦霞さんは「イチゴのような香りを出す酒がある」ということで全国的に知名度の高い地元を代表する酒蔵でしたが、地元塩釜の海産物に合う飲み飽きないスッキリとしたお酒を造ることも得意なので、良い香りと飲み飽きない味の良いとこどりをしたようなこのお酒が造れることは当然のことと言えるかもしれません

 

金色の線で描かれた丸みを帯びた数字のデザインは黄金比を活用して描かれているらしく非常に美しいですね

酒蔵に併設されているギャラリーで試飲やグッズの購入もできるので塩釜旅行の1アクセントとしても楽しむことができますね! http://www.urakasumi.com/gallery/
是非、歴史と高い技術力を持つ浦霞さんの日本酒を飲んでみてはいかがでしょうか