こんにちは日本酒好きのむむむです
第3回目の宮城の日本酒紹介は「新澤醸造店 伯楽星 純米吟醸

みなさんがお酒を飲みたいと思うタイミングはいつが多いでしょうか?
仕事から帰ってきてすぐ、お風呂上がり、朝の気付け薬として、寝る前、食事前、食後…などなど様々なシチュエーションで飲まれることとは思いますが、一般的には食事中に料理と合わせて飲むことが多いのではないでしょうか

今回はそんな食事中に飲むお酒「食中酒」の中でも『究極の食中酒』をコンセプトにしたお酒「伯楽星」を紹介します

平成12年(2000年)に宮城県最年少の杜氏(日本酒の製造責任者)として新澤巖夫さんが就任した翌年、「伯楽星」は食前酒、食後酒という言葉しかなかった時代に料理を引き立てる飲み疲れない”食中酒”として誕生しました

「3杯目に飲んでも美味しい酒」とも呼ばれるこのお酒の名前の由来は『世に伯楽あり、しかる後に千里の馬あり(世有伯楽,然後有千里馬)』という中国の故事が元となっており、素晴らしい馬がいてもそれを見分ける才能を持つ者(名伯楽)と出会わない限り埋もれてしまうという意味を持つということで、いくら優れた酒を造ったとしてもそれを見抜く力に優れた飲み手がいないと無駄になるという飲み手に対する挑戦的な想いを感じることができます

 

酒蔵の特徴として目を見張るものは、杜氏として製造責任を任されている方がなんと20代前半の女性であり、女人禁制の時代があった日本酒造りの歴史を大きく覆す人材配置をしています
しかしそれは、ただ奇抜なことをやっているわけではなく製造責任者が変更された後も日本国内のみならず海外でも賞を取ることで、年齢・性別・国籍などに拘らない全ては酒の品質を上げるための人選だということを証明し続けています

お酒の特徴通りどんな料理にも合わせることができるので組み合わせを気にする必要はないのですが、ほのかなバナナ香のような柑橘類を思わせる爽やかなお酒なのでカルパッチョやカプレーゼなどの酸味と合わせて飲むとよりフレッシュさを感じることができるかもしれません

様々な種類のお酒が存在し、味がわかりやすく濃かったり酸っぱかったりと尖った特徴のお酒が評価されやすい中、目立たなくとも料理を引き立て食事全体のランクをアップさせる「 伯楽星 純米吟醸」の才能を、きちんと見つけ出すことができる名伯楽になってみてはいかがでしょうか